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平成20年秋の対策その5
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今日は平成20年度春の問題から三問を解説します。
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スキル基準 3-1(c.b.a)パソコン環境整備
知識体系 C.3.1.2 障害の予防対策
問題区分 知識
基礎区分 頻出
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平成20年度春の問14
システムの信頼性の指標であるMTBF及びMTTRに関する記述のうち,
適切なものはどれか。
ア 遠隔保守はMTBFを短くし,システムの稼働率を高くする。
イ 機能分散したシステムでは,縮退運転を行うことによって
MTTRは短くなる。
ウ システムを構成する機器を直列に接続すると,全体のMTBFは
長くなる。
エ 予防保守はMTBFを長くし,システムの稼働率を高くする。
回答は以下にあります。
【解答】エ
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<解説>
MTBFは平均故障間隔ということで、
稼動している時間を表します。
MTTRは、平均故障時間、つまり修理時間であり稼動していない時間
でもあります。
アの「遠隔保守はMTBFを短くし」は誤りで、遠隔保守はMTTRを
短くします。つまり、遠隔保守によつて修理時間が短縮される
可能性があります。よって、NGです。
イの「機能分散したシステムでは,縮退運転を行うことによって
MTTRは短くなる。」というのは、解釈が困難です。縮退運転でも
稼動中であるとすれば、確かにMTTRは短くなる可能性があります。
あります、しかし、逆に正常に戻る時間は長引くと思われます。
ウの「システムを構成する機器を直列に接続する」と,「全体のMTBFは
長くなる。」のではなく、「全体のMTBFは短くなる。」が正しいです。
なぜならば、直列に接続すると故障にすりシステムが停止する確立が
増加するためです。
エの「予防保守はMTBFを長くし,」は正解です。それによって、
「システムの稼働率を高くする。」も正解です。
なぜならば、予防保守によって障害の発生率を低下させることが
できるからです。
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<受講生の質問1>
MTBFとMTTRについてもう少し解説して下さい。
<質問1の解説>
MTBFは平均故障間隔ということで、
稼動している時間を表します。
MTTRは、平均故障時間、つまり稼動していない時間です。
信頼性とは、システムがどれほど止まらずに稼動し続けられるか
ということなので、MTBFがその指標となります。
しかし、MTBFが長くても、修理時間(MTTR)が長くては実際の
稼働時間がへります。よって、MTTRも含めて評価する稼働率という
指標があります。
それは、、
MTBF/(MTBF+MTTR)
という式で計算されます。
その内容は、分子が稼動時間、
分母はMTBF+MTTRで、稼動時間+非稼働時間で、
全業務時間となり、
分子を分母で割ると、全業務時間中の稼動時間ということになり、
稼働率を示します。
また、二つの装置の稼働率を×ということは、
確立的な意味として、二つの事象が同時に起こる確率を計算する場合、
その確立の積を計算します。
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スキル基準 4 情報システムの運用管理
知識体系 A.2.3.2 リスク対策の知識
問題区分 知識
基礎区分 やや困難
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平成20年度春の問15
RASISに関する記述のうち,可用性(アベイラビリティ)を
説明したものはどれか。
ア コンピュータシステムにおける問題の判別,診断,修理などを
効果的に行う。
イ コンピュータシステムの修理時間の平均を求める。
ウ コンピュータシステムを必要に応じていつでも使用できる状態に
維持する。
エ 不正なアクセスによって,コンピュータシステムが破壊されたり,
データを盗まれたりしないように,防止策を考える。
回答は以下にあります。
【解答】ウ
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<解説>
RASIS:
Reliability, Availability, Serviceability, Integrity, Security
RASISとは、コンピュータシステムに関する評価指標群のことです。
Reliability(信頼性)。故障しにくいこと。
Availability(可用性)。高い稼働率を維持できること。
Serviceability(保守性)。障害が発生した場合に迅速に復旧できること。
Integrity(保全性)。データが矛盾を起こさずに一貫性を保っていること。
Security(安全性)。機密性が高く、不正アクセスがなされにくいこと。
アの「コンピュータシステムにおける問題の判別,診断,修理などを
効果的に行う。」は、Serviceability(保守性)のことです。
イの「コンピュータシステムの修理時間の平均を求める。」も、
診断,修理などを効果的に行う。」は、Serviceability(保守性)の
ことです。
ウの「コンピュータシステムを必要に応じていつでも使用できる状態に
維持する。」は、Availability(可用性)のことです。
エの「不正なアクセスによって,コンピュータシステムが破壊されたり,
データを盗まれたりしないように,防止策を考える。」は、
Security(安全性)のことです。
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<受講生の質問1>
RASISについてもう少し詳しく説明してください。
<質問1の解説>
Reliability(信頼性)
これは、故障せずに稼動できる時間の平均値によって測定できます。
これは、単位時間当たりの障害の起こる確率ともいえます。
この数値を増加させるためには、品質の良い装置を選定することと、
多重化によって障害発生率を減少させる方法があります。
Availability(可用性)
これは、全就労時間に対してのシステムの全稼働時間の平均値に
よって測定できます。つまり、分母が全就労時間で、分子が
全稼動時間です。全稼動時間は、全就労時間から非稼働時間を
引くことで求まります。つまり、非稼動時間を少なくすれば、
可用性は増加します。そのためには、信頼性をアップして
止まり難くすることも一つの方法ですが、保守性をアップして、
再起動までの時間を短縮することも重要です。
よって、信頼性は可用性の必要十分条件とは言えません。
Serviceability(保守性)。
可用性でも触れたように、故障時間を短縮することが保守性の
大きな目的です。しかし、それのみならず、予防保守などの点に
おいてもその機能を評価する指標もこれに含まれています。
例えば、自動自己診断機能や保守のしやすいシステムであることも
評価の内容に含まれます。
Integrity(保全性)。
完全性とも呼ばれます。それは、システムおよび操作者のミスや
障害を前提とし、それらに備えて誤りの検出・警告・修復などの
機能を評価するものです。
Security(安全性)。
システムの安全な運用を阻害するもの全てへの対応を評価する
指標です。自然発生の障害も含みますが、現在、人間による
攻撃に対する防御の機能をさすことが多いです。
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スキル基準 3-2(a.a.a) ネットワーク環境整備
知識体系 C.1.2.2 LAN環境の設定
問題区分 知識
基礎区分 頻出
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平成20年度春の問16
TCP/IPネットワークにおいて,ネットワークの疎通確認に
使われるものはどれか。
ア BOOTP イ DHCP ウ MIB エ ping
回答は以下にあります。
【解答】エ
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<解説>
アのBOOTPは、TCP/IPネットワーク上で、クライアントマシンが
ネットワークに関する設定をサーバから自動的に読みこむための
プロトコルです。
イのDHCPは、インターネットに一時的に接続するコンピュータに、
IPアドレスなど必要な情報を自動的に割り当てるプロトコルです。
ウのMIBは、SNMPで管理されるネットワーク機器が、自分の状態を
外部に知らせるために公開する情報のことです。
エのpingは、インターネットやイントラネットなどの
TCP/IPネットワークを診断するプログラムでコマンドとして
実行できます。
アとイのプロトコルも、IPネットワークの接続ができていなければ、
応答がないことになります。しかし、これらが無応答でも、
IPネットワークの未接続だけが理由ではなく、それらのサーバが
未稼働ということもあります。
しかし、エのpingは、直接、IPネットワークの接続をチェックする
ことができます。
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<受講生の質問1>
pingの仕組みを教えてください。
<質問1の解説>
pingでIPアドレスを指定すると、ICMPというプロトコルを使って
通常32バイト程度のデータを送信し、相手のコンピュータから
返信があるかどうかをチェックします。
その時、返信までの時間が測定されます。
また、一定の時間以上応答が無いと無応答と判断されます。
ICMPは、IPネットワークの標準機能であり、IPネットワークの
疎通確認に有効です。
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