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NO.見本
こんなときあなたならどうする?
リ ー ダ ー 養 成 塾
前回の問題と解説:ある新人の運命
今回の問題 :山本さんの苦悩
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職場やサークル、家庭などでよく起こる問題を事例として取
り上げ、あなただったらどうするかを考えることによってリ
ーダーとしてどうあるべきかを学んでいただけるマガジンで
す。
毎回、新たな問題事例と前回の事例の解説(アドバイス)と
を取り上げます。個人的な自己啓発はもちろんのこと、職場
などでグループ課題として取り上げて討議していただくこと
により効果的な研修トレーニングになると考えています。
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■■■■■■■ 前回の問題と解説 ■■■■■■■
ある新人の運命
ある製造会社の地方都市にある工場での話です。
この会社は工場がそれぞれ事業部制をとっており、各工場に
は営業課があり、四月になって新人が入り、そのうちでもっ
とも成績のよかったA君が営業課の内勤係のアシスタントと
して配属されました。
A君の配属を受けた高橋係長は、まもなく彼についてひとつ
の新しい発見をしました。それは彼が腰が軽くてよく動くが、
指図されたとおりの仕事ができないことであった。指示され
ると内容を確認せずに自分の思い込みで見当違いなことをや
ったり、やらずもがなのことをやって他部門からの苦情が出
たりしました。
そのうちに高橋係長は山崎課長に頼んで、同じ課内だがもっ
ぱら販売の日報や、月報、それに統計などの事務をやってい
る業務係のほうに彼を配置換えしてもらい、代わりに中堅の
人を入れてもらいました。業務係では年配の女性が中心人物
で、彼は小さくなって事務をやっていました。
三年たって、彼はこの営業の事務から工場の現場の事務所に
回されました。ここでは部品の手配をしたり、いろいろな連
絡をしたりする仕事が始まったのですが、これがよくありま
せんでした。例のクセが直っていないために用が足りなかっ
たり、間違った連絡で現場が混乱することもたびたび発生し
ました。
「新入社員じゃあるまいし、三年もたっているのに何だ」と
いうことになり、彼に非難が集中し、そのうちに彼は同じ種
類の大失敗をして工場の各所に迷惑をかけ、大目玉を食って
しまうことが起こったのです。
彼はその直後、無届欠勤のまま、退職金も受け取らずにズル
ズルと辞めてしまいました。グレてしまい、その町で問題を
起こしていましたが、まもなく姿を消してしまいました。噂
では、ある暴力団のようなグループにいるようです。
◎ここでの問題はなんでしょうか?
◎あなたならどうしたでしょうか?
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解 説
部下を指導する上で注意を要することは、「自分のやり方に
よっては部下の人生を左右する」という自覚です。
このケースでは。高橋係長がA君に繰り返し注意し、まずい
クセ直してしまうことをせずに他の係に出してしまったため
A君の転落が始まりました。もしも高橋係長がこのような逃
げ方をせず、指導者としてやるべきことをきちんとやってい
れば、A君は順調に基礎を固めて進んだでしょう。
中には「部下を指導することが必要なことはわかるが、自分
は非力で完全なものではないから、その資格がない」と考え
る人がいますが、これは間違った考え方で、係長や職班長、
主任、リーダーなどの職にある人はその能力のいかんにかか
わらず、ひとつの役割としてそれを実行する責任を負ってい
るのです。
A君を預かった高橋係長の場合、もうひとつ注意しなければ
ならない重要な問題を含んでいます。
それは「仕事のために人を犠牲にしてはならない」というこ
とです。
高橋係長はA君に手を焼き、課長に話して他課へ回してもら
い、中堅の人を得ました。こうすれば係長の仕事はうまくい
き、彼も楽をできるが、その反面でA君は犠牲になってしま
ったのです。
このケースは自分の仕事がうまくいくことばかりを重視し、
人の面を軽視した結果といえます。高橋係長の場合は、A君
を何度か粘り強く注意をしていけば、このクセはなおったこ
とでしょう。わずかな手数を惜しんでやすきにつこうととい
うのは部下を仕事の手段としてみているといわれてもしかた
がありません。自分中心の人は、部下から見てもすぐそれと
わかり、信頼を失って誰もついてこなくなり、いつかは仕事
もうまくいかなくなるものです。指導とは、信頼感、やる気、
成長の三つに心がけなければなりません。
上司である山崎課長にも高橋係長に対しての指導が欠けてい
たという重大な責任はあります。
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■■■■■■■ 今回の問題 ■■■■■■■
山本さんの苦悩
山本さんは、ある建築会社のネットサービス部門に勤務して
います。会社のホームページの一部分を担当しており、内容
の更新やホームページを見て問い合わせてくる顧客などへの
回答などで、日々忙しく働いています。特に問合せの回答に
は即時性が必要なだけに、問合せがあればたとえ深夜の帰宅
直前であってもその処理をしてから帰宅しています。
ときには、顧客への回答を会社に早出して処理しなければな
らないこともあり、勤務時間が不規則になるがそれもやむを
得ないと考えているのが現状です。
山本さんはこの業務を担当する前は営業の第一線にいたので、
ほとんどの問題には回答できます。しかし、中にはそれぞれ
の専門担当部門に確認しなくてはならないこともあります。
しかし、専門担当部門の担当者からの返事がなかなかもらえ
ずに催促することもたびたびあります。担当者も忙しいので、
催促が何度か重なると「嫌がられるのでは」となるべく控え
ているのですが、背に腹は変えられず催促しているのが現状
です。
担当者の性格にもよるのでしょうが、時には後回しにされて
しまうこともあるようです。特にA部のBさんには手を焼い
ていて、最近特に問合せの返事が遅いのです。
そんな山本さんが急遽大橋部長に呼ばれました。そこには上
司の田中課長もいました。どうやら二人で打ち合わせをして
いたようです。何事かと思えば、同僚が急に退社することに
なったのだが後任者のめどが立たないので、しばらく退社す
る同僚の分の仕事の面倒も見てくれないかという話しでした。
現在の担当部分だけでも手一杯なのに、退社する同僚のホー
ムページの部分も担当するとなると、どうなることやらと思
いましたが、業務命令は絶対です。また、山本さんが営業の
第一線にいるときには、このような事態にも何とか対応して
きました。
「わかりました。全力をつくします」と言って部屋を後にし
たものの、自分の机に戻ってからどうしたものだろうと考え
込んでしまいました。
そんな時、またBさんに確認しなければならない問合せが飛
び込んできたのです。そういえば、退社する同僚もBさんに
は手を焼いていたようでした。今のうちにBさんの問合せへ
の返事が遅い問題を何とかしないと、業務が増える分これか
ら大変になってしまうだろうと大場さんは頭を抱え込んでし
まったのでした。
◎ここでの問題はなんでしょうか?
◎あなたならどうするでしょうか?
解説は次号に掲載いたします。
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コミュニケーション研究会
担当 佐々木
発行日 :第一、第三月曜日(年末年始を除く)
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