まぐMM
旅行業務取扱管理者講座・海外運賃・料金 サンプル
ID:P0004366
 

 旅行業務取扱管理者試験を受験しようとする人、この資格に興味のある方のた
めのメールマガジンです。

                               発行者:齋藤幹夫(旅行教育研究所主宰)


 海外運賃・料金は海外旅行実務に属します。
 海外旅行実務は、総合旅行業務取扱管理者試験のみに出題されるもので、その
範囲は、運賃・料金のほか、海外観光地理、出入国関係法令、出入国手続実務、
旅行実務、語学(英語)です。

 なお、海外運賃・料金は今まで、国際航空運賃のみが出題されており、ホテル
宿泊料や鉄道運賃・料金等はその対象となっていません。

 総合旅行業務取扱管理者試験は、例年10月に実施されています。
 試験の直前まで、勉強をされる方が科目ごとに間違いやすい、分かりにくい、
疑問に感じる箇所を中心として解説、および練習問題を提供します。

 なお、毎週の練習問題は、第2週から出します。



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[海外運賃・料金講座のスケジュール]

第1回  航空運賃の基礎(IATA,NUC,ROE,タリフ)
第2回     〃   (第1地区、第2地区、第3地区)
第3回  航空運賃計算(1区間運賃の求め方、複数の区間にわたる行程の種
            類)
第4回    〃   (最低運賃)
第5回    〃   (片道運賃の算出、マイレッジ・システム)
第6回    〃   (H.I.F.を含む行程の運賃)
第7回    〃   (往復旅行、周回旅行、オープンジョー旅行の運賃)
第8回    〃   (       〃              )
第9回    〃   (運賃計算におけるその他の知識)
第10回   〃   (ミックスド・クラス運賃、小児・幼児の運賃)
第11回   〃   (公示運賃からの換算、発地国通貨への換算)
第12回   〃   (航空券の記載事項)
第13回   〃   (   〃    )
第14回 特別運賃(特別運賃の解説)
第15回  〃  (特別運賃規定表の読み方)
第16回  〃  (     〃     )
第17回  〃  (運賃計算例)
第18回  〃  (  〃  )
第19回  〃  (  〃  )
第20回  〃  (  〃  )
第21回  〃  (  〃  )
第22回  〃  (  〃  )


 第2週から毎週練習問題があります。


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旅行業務取扱管理者講座・海外運賃・料金 第6週 6月5日

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[海外運賃・料金]

5.往復旅行・周回旅行・オープンジョーの運賃計算
  「4.片道運賃の算出」で述べたように、ここでの運賃計算も最後に最低運
 賃との比較を忘れてはならない。

 1.往復旅行の運賃計算
   出発地点(終着地点)から折り返し地点までの、往路と復路に分けてそれ
  ぞれの運賃を求めて、それらを合算して往復運賃とする。

   その際、往路または復路の運賃は、出発地点(終着地点)から折り返し地
  点までの往復直行運賃の半額を用いる。

   またはマイレッジ・システムによる割り増しを必要とするときは、この運
  賃を割り増しする。ただし、行程中にHIFが存在するときは、そのHIF
  を基準に運賃を求める。

   ただし、往復直行運賃が特に公示されていない場合は、片道直行運賃の2
  倍を往復直行運賃として、これらの計算を行う。


 【例9】───────────────────────────────
    次の行程のエコノミ−クラス航空運賃について、シンガポ−ルを折り返
   し地点としてマイレッジ・システムによって求める場合。

   [行程] 東京−−バンコク−−シンガポ−ル−−ホンコン−−東京

   <資料> TYO-BKK TPM 2868 YRT NUC 1663.56
        BKK-SIN TPM 894
        SIN-HKG TPM 1604
        HKG-TYO TPM 1807
        TYO-SIN      YRT NUC 1790.46 MPM 3975
        TYO-HKG      YRT NUC 1067.96
       ※YRT=(Y)エコノミ−クラス(RT)往復

   [解説]
      往路および復路の運賃を求めてそれらを合算し、最低運賃と比較し
     て適用運賃を求める。

    (1)往路行程「TYO/BKK/SIN」の運賃計算

       TPMの合計
       TYO/BKK 2868
       BKK/SIN  894
       TPM合計 3762

       TYO/SIN MPM 3975 から、TPM合計<MPMとなり、マイレ−
      ジ・システムによる割り増しは不要である。

       よって、往路運賃は、
       TYO/SIN YRT NUC 1790.46×0.5=NUC 895.23 となる。

    (2)復路行程「SIN/HKG/TYO」の運賃計算

       TPMの合計
       SIN/HKG  1604
       HKG/TYO  1807
       TPM合計  3411

       TYO/SIN MPM 3975 から、TPM合計<MPMとなり、マイレ−
      ジ・システムによる割り増しは不要である。

       よって、復路運賃は、
       TYO/SIN YRT NUC 1790.46×0.5=NUC 895.23 となる。

    (3)往復運賃の算出

       往復運賃=往路・NUC 895.23+復路・NUC 895.23=NUC 1790.46

    (4)最低運賃の算出

       当行程は、往路も復路も共に経路がEHであり、この場合の最低
      運賃は、東京から各地点までの直行往復運賃のうち、最も高額とな
      る運賃を最低運賃とする。

       TYO−BKK 、 TYO−SIN 、 TYO−HKG のそれぞ
      れの往復運賃の中で最も高額な運賃は、TYO−SINの
      NUC 1790.46である。このNUC 1790.46が最低運賃である。

    (5)算出運賃と最低運賃との比較

       (3)で求めた算出運賃 NUC 1790.46=最低運賃 NUC 1790.46 で
      ある。

       よって、(3)で求めた算出運賃 NUC 1790.46 は最低運賃を下回
      っていないので適用運賃となる。

    ────────────────────────────────


2.周回旅行の運賃計算

  周回旅行の運賃は、次のように求める。

 (1)Fare Construction Point (FCP=折り返し地点)を決め、往路、復路
   を別々
   に計算する。

    なお、その際の計算の基本となる往路・復路の運賃は、出発地点と
   FCP間の往復運賃の1/2とする。

 (2)往路と復路それぞれの行程中に、HIFが存在しているかどうかを確認
   する。

    もし、HIFが存在していれば、そのHIFを基準にして往路または復
   路の運賃を求める。

 (3)上記の(1)または(2)で求めた往路と復路の運賃を合算して、周回
   旅行運賃とする。


3.世界一周旅行の運賃計算
  全行程の運賃総額が最も安くなるように、旅行行程を2つ以上の区間に打ち
 切って計算をする。

  例えば、日本発の世界一周旅行では、一般的に次のように運賃を打ち切って
 計算をしている。

  往路運賃=日本とヨ−ロッパの間の直行往復運賃の半額を基準にして求め
 る。

  この場合、実際の行程の経路(EHまたはTS或いはPO)を使用する。

  復路運賃=第1地区(南北アメリカ大陸を中心とする地域)経由であるAP
       を経路として、日本とヨ−ロッパの間の直行往復運賃の半額を基
       準にして求める。

  ※それぞれのうちきり区間(Component)中にHIFが存在するときは、その
   HIFを基準にして、その区間の運賃を求める。

   【例】──────────────────────────────
     次の行程(世界一周)の運賃を求める。

    [日程]

     東京――バンコク――ローマ――パリ――ニューヨーク―−−


                −−―ロサンゼルス――ホノルル――東京

    〔解説〕
      この行程の場合、次のように往路と復路に分けて運賃を求める。

      往路:東京――バンコク――ローマ――パリ(EH経由)

      復路:東京――ホノルル――ロサンゼルス――ニューヨーク――パリ
                              (AP経由)

      往路運賃は、東京――パリのEH経由往復運賃の半額を基準にして
     求める。

      復路運賃は、東京――パリのAP経由往復運賃の半額を基準にして
     求める。

    ────────────────────────────────


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     独学で勉強される方へのアドバイス

         詳しくは
           旅行教育研究所
          http://homepage3.nifty.com/miks/sakusaku/7_1.htm
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旅行業務取扱管理者講座・海外運賃・料金 第6週 練習問題 6月5日

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[運賃・料金]5

1.次の行程について、資料を参照して後述の設問に答えなさい。

 [行程]

   東京(TYO)−−バンク−バ−(YVR)−−カルガリ−(YYC)−


        −−モントリオ−ル(YMQ)−−トロント(YTO)−−東京(TYO)


 [各区間のTPM]

   東京TYO−4681−バンク−バ−(YVR)−427−カルガリ−(YYC)−1858――


    −−モントリオ−ル(YMQ)−308−トロント(YTO)−6419−東京(TYO)


 [AIR TARIFF]

   |FARE|CAR|HEADLINE|    |   |GI MPM |
   |TYPE|CDE|CITY  | NUC  |RULES|RTE REF|
   |  |  |CURRENCY|    |   |VIA PT.|
   |TOKYO(TYO)             |
   |Japan           Japanese Yen(JPY) |
   |To VANCOUVER (YVR)         AT 14361|
   |                   PA 5617|
   |Y  |  | 761300 | 7613.00|   |AT   |
   |J/C |  | 886900 | 8869.00|   |AT   |
   |F  |  |1217000 |12170.00|   |AT   |
   |Y  |  | 196200 | 1962.00|   |PA   |
   |YR |  | 308700 | 3087.00|   |PA   |
   |C  |  | 196200 | 1962.00|   |PA   |
   |CR |  | 308700 | 3087.00|   |PA   |
   |F  |  | 356200 | 3562.00|   |PA   |
   |FR |  | 622100 | 6221.00|   |PA   |


 〔太平洋運賃用ADD-ON(抜粋)〕

   |CANADA      |ADD|   F   |   C/Y  |  MPM |
   |NAME OF CITY  |TO |NUC/OW|NUC/RT |NUC/OW|NUC/RT |TYO |OSA |
   |CALGARY AL YYC|YVR|460.00| 804.00|307.00| 506.00|6,051|6,374|
   |EDMONTON AL YEA|YVR|460.00| 804.00|307.00| 506.00|5,856|6,178|
   |MONTREAL QU YMQ|YVR|972.00|1698.00|767.00|1266.00|8,072|8,395|
   |OTTAWA  OT YOW|YVR|972.00|1698.00|767.00|1266.00|7,969|8,292|
   |QUEBEC  QU YQB|YVR|972.00|1698.00|767.00|1266.00|8,244|8,566|
   |TORONTO OT YTO|YVR|972.00|1698.00|767.00|1266.00|7,702|8,025|


 1.モントリオ−ルを折り返し地点として、往路のTPMの合計を求めなさ
  い。

 2.モントリオ−ルを折り返し地点として、復路のTPMの合計を求めなさ
  い。

 3.モントリオ−ルを折り返し地点として、マイレッジ・システムによる往路
  のエコノミ−クラス普通運賃をNUC額で答えなさい。

 4.モントリオ−ルを折り返し地点として、マイレッジ・システムによる復路
  のエコノミ−クラス普通運賃をNUC額で答えなさい。

 5.当行程のエコノミ−クラス普通運賃による最低運賃を求めなさい。

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旅行業務取扱管理者講座・海外運賃・料金 第6週 練習問題 6月5日 解答

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[運賃・料金]5

1.1=6966マイル
    往路のTPM合計=4681+427+1858=6966マイル

  2=6727マイル
    復路のTPM合計=308+6419=6727マイル

  3=NUC 2176.50
     往路の行程中におけるHIFの存在を確認する。なお、タリフには
    TYO-YVRの運賃のみが掲載されており、他の区間の運賃は掲載されていな
    い。このような場合は、別の資料太平洋運賃用ADD-ON(抜粋より)の
    ADD-ONを用いて次のように運賃を求める。

     なお、タリフ中のTYO-YVRの運賃は、PA(太平洋)経由のYR(エコ
    ノミ−クラス往復)を用いる。ATは大西洋経由のものであり、本問と
    は関係しない。

     太平洋運賃用ADD-ON(抜粋より)から求めた各区間の運賃

     TYO-YVR YRT NUC 3087.00(タリフより)
     TYO-YYC YRT
      =TYO-YVR YRT NUC 3087.00+ADD-ON YVR-YYC YRT NUC 506.00
      =NUC 3593.00

     TYO-YMQ YRT
      =TYO-YVR YRT NUC 3087.00+ADD-ON YVR-YMQ YRT NUC 1266.00
      =NUC 4353.00

     TYO-YTO YRT
      =TYO-YVR YRT NUC 3087.00+ADD-ON YVR-YTO YRT NUC 1266.00
      =NUC 4353.00

     往路の行程中に、TYO-YMQの直行公示運賃よりも高額な運賃は存在しな
    い。すなわちHIFは存在しない。よって、往路運賃は、TYO-YMQの往復
    エコノミ−クラス運賃の半額を用いることになる。

     および、太平洋運賃用ADD-ON(抜粋より)から、TYO--YMQのMPMは
    8072マイルである。

     以上から、TPM合計6966マイル<MPM8072マイルで、マイレッ
    ジ・システムによる割り増しは不要であり、往路運賃は、次のようにな
    る。

    往路運賃
     =TYO-YMQ YRT(TYO-YVR YR NUC 3087.00+
      ADD-ON YVR-YMQ YRT NUC 1266.00)×0.5
     =TYO-YMQ YRT NUC 4353.00×0.5=NUC 2176.50

  4=NUC 2176.50
     設問3でもとめたTYO-YMQのMPMと設問1で求めたTPMの合計を比
    較する。

     TPM合計6727<MPM8072であり、復路もマイレッジ・システムに
    よる割り増しは不要である。

     および、設問3によって、復路にもHIFは存在しない。

     よって、復路運賃は、設問3の計算中に求めたTYO-YMQ YRT 
    NUC 4353.00の半額を適用することになる。

     復路運賃=TYO-YMQ YRT NUC 4353.00×0.5=NUC 2176.50

  5=NUC 4353.00
     当行程は往路、復路ともにPA(太平洋経由)であり、往復旅行とい
    える。

     往復旅行の最低運賃は、出発地(終着地)と各途中降機地までの直行
    往復運賃のうちで最も高額な運賃が最低運賃となる。

     設問3で求めた次の各運賃を比較する。

     TYO-YVR YRT NUC 3087.00(タリフより)
     TYO-YYC YRT=NUC 3593.00
     TYO-YMQ YRT=NUC 4353.00
     TYO-YTO YRT=NUC 4353.00

     この中で最も高額な運賃は、NUC 4353.00である。よって、
    このNUC 4353.00が最低運賃となる。

  6=NUC 4353.00
     設問3および4で求めた往路と復路運賃を合算する。

     往復運賃=往路NUC 2176.50+復路NUC 2176.50=NUC 4353.00

     以上の算出運賃と設問5で求めた最低運賃とを比較する。

     算出運賃NUC 4353.00=最低運賃NUC 4353.00

     以上より、適用運賃は、NUC 4353.00となる。

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     独学で勉強される方へのアドバイス

        詳しくは
            旅行教育研究所
          http://homepage3.nifty.com/miks/sakusaku/7_1.htm

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