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旅行業務取扱管理者試験を受験しようとする人、この資格に興味のある方のた
めのメールマガジンです。
発行者:齋藤幹夫(旅行教育研究所主宰)
海外運賃・料金は海外旅行実務に属します。
海外旅行実務は、総合旅行業務取扱管理者試験のみに出題されるもので、その
範囲は、運賃・料金のほか、海外観光地理、出入国関係法令、出入国手続実務、
旅行実務、語学(英語)です。
なお、海外運賃・料金は今まで、国際航空運賃のみが出題されており、ホテル
宿泊料や鉄道運賃・料金等はその対象となっていません。
総合旅行業務取扱管理者試験は、例年10月に実施されています。
試験の直前まで、勉強をされる方が科目ごとに間違いやすい、分かりにくい、
疑問に感じる箇所を中心として解説、および練習問題を提供します。
なお、毎週の練習問題は、第2週から出します。
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[海外運賃・料金講座のスケジュール]
第1回 航空運賃の基礎(IATA,NUC,ROE,タリフ)
第2回 〃 (第1地区、第2地区、第3地区)
第3回 航空運賃計算(1区間運賃の求め方、複数の区間にわたる行程の種
類)
第4回 〃 (最低運賃)
第5回 〃 (片道運賃の算出、マイレッジ・システム)
第6回 〃 (H.I.F.を含む行程の運賃)
第7回 〃 (往復旅行、周回旅行、オープンジョー旅行の運賃)
第8回 〃 ( 〃 )
第9回 〃 (運賃計算におけるその他の知識)
第10回 〃 (ミックスド・クラス運賃、小児・幼児の運賃)
第11回 〃 (公示運賃からの換算、発地国通貨への換算)
第12回 〃 (航空券の記載事項)
第13回 〃 ( 〃 )
第14回 特別運賃(特別運賃の解説)
第15回 〃 (特別運賃規定表の読み方)
第16回 〃 ( 〃 )
第17回 〃 (運賃計算例)
第18回 〃 ( 〃 )
第19回 〃 ( 〃 )
第20回 〃 ( 〃 )
第21回 〃 ( 〃 )
第22回 〃 ( 〃 )
第2週から毎週練習問題があります。
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旅行業務取扱管理者講座・海外運賃・料金 第6週 6月5日
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[海外運賃・料金]
5.往復旅行・周回旅行・オープンジョーの運賃計算
「4.片道運賃の算出」で述べたように、ここでの運賃計算も最後に最低運
賃との比較を忘れてはならない。
1.往復旅行の運賃計算
出発地点(終着地点)から折り返し地点までの、往路と復路に分けてそれ
ぞれの運賃を求めて、それらを合算して往復運賃とする。
その際、往路または復路の運賃は、出発地点(終着地点)から折り返し地
点までの往復直行運賃の半額を用いる。
またはマイレッジ・システムによる割り増しを必要とするときは、この運
賃を割り増しする。ただし、行程中にHIFが存在するときは、そのHIF
を基準に運賃を求める。
ただし、往復直行運賃が特に公示されていない場合は、片道直行運賃の2
倍を往復直行運賃として、これらの計算を行う。
【例9】───────────────────────────────
次の行程のエコノミ−クラス航空運賃について、シンガポ−ルを折り返
し地点としてマイレッジ・システムによって求める場合。
[行程] 東京−−バンコク−−シンガポ−ル−−ホンコン−−東京
<資料> TYO-BKK TPM 2868 YRT NUC 1663.56
BKK-SIN TPM 894
SIN-HKG TPM 1604
HKG-TYO TPM 1807
TYO-SIN YRT NUC 1790.46 MPM 3975
TYO-HKG YRT NUC 1067.96
※YRT=(Y)エコノミ−クラス(RT)往復
[解説]
往路および復路の運賃を求めてそれらを合算し、最低運賃と比較し
て適用運賃を求める。
(1)往路行程「TYO/BKK/SIN」の運賃計算
TPMの合計
TYO/BKK 2868
BKK/SIN 894
TPM合計 3762
TYO/SIN MPM 3975 から、TPM合計<MPMとなり、マイレ−
ジ・システムによる割り増しは不要である。
よって、往路運賃は、
TYO/SIN YRT NUC 1790.46×0.5=NUC 895.23 となる。
(2)復路行程「SIN/HKG/TYO」の運賃計算
TPMの合計
SIN/HKG 1604
HKG/TYO 1807
TPM合計 3411
TYO/SIN MPM 3975 から、TPM合計<MPMとなり、マイレ−
ジ・システムによる割り増しは不要である。
よって、復路運賃は、
TYO/SIN YRT NUC 1790.46×0.5=NUC 895.23 となる。
(3)往復運賃の算出
往復運賃=往路・NUC 895.23+復路・NUC 895.23=NUC 1790.46
(4)最低運賃の算出
当行程は、往路も復路も共に経路がEHであり、この場合の最低
運賃は、東京から各地点までの直行往復運賃のうち、最も高額とな
る運賃を最低運賃とする。
TYO−BKK 、 TYO−SIN 、 TYO−HKG のそれぞ
れの往復運賃の中で最も高額な運賃は、TYO−SINの
NUC 1790.46である。このNUC 1790.46が最低運賃である。
(5)算出運賃と最低運賃との比較
(3)で求めた算出運賃 NUC 1790.46=最低運賃 NUC 1790.46 で
ある。
よって、(3)で求めた算出運賃 NUC 1790.46 は最低運賃を下回
っていないので適用運賃となる。
────────────────────────────────
2.周回旅行の運賃計算
周回旅行の運賃は、次のように求める。
(1)Fare Construction Point (FCP=折り返し地点)を決め、往路、復路
を別々
に計算する。
なお、その際の計算の基本となる往路・復路の運賃は、出発地点と
FCP間の往復運賃の1/2とする。
(2)往路と復路それぞれの行程中に、HIFが存在しているかどうかを確認
する。
もし、HIFが存在していれば、そのHIFを基準にして往路または復
路の運賃を求める。
(3)上記の(1)または(2)で求めた往路と復路の運賃を合算して、周回
旅行運賃とする。
3.世界一周旅行の運賃計算
全行程の運賃総額が最も安くなるように、旅行行程を2つ以上の区間に打ち
切って計算をする。
例えば、日本発の世界一周旅行では、一般的に次のように運賃を打ち切って
計算をしている。
往路運賃=日本とヨ−ロッパの間の直行往復運賃の半額を基準にして求め
る。
この場合、実際の行程の経路(EHまたはTS或いはPO)を使用する。
復路運賃=第1地区(南北アメリカ大陸を中心とする地域)経由であるAP
を経路として、日本とヨ−ロッパの間の直行往復運賃の半額を基
準にして求める。
※それぞれのうちきり区間(Component)中にHIFが存在するときは、その
HIFを基準にして、その区間の運賃を求める。
【例】──────────────────────────────
次の行程(世界一周)の運賃を求める。
[日程]
東京――バンコク――ローマ――パリ――ニューヨーク―−−
−−―ロサンゼルス――ホノルル――東京
〔解説〕
この行程の場合、次のように往路と復路に分けて運賃を求める。
往路:東京――バンコク――ローマ――パリ(EH経由)
復路:東京――ホノルル――ロサンゼルス――ニューヨーク――パリ
(AP経由)
往路運賃は、東京――パリのEH経由往復運賃の半額を基準にして
求める。
復路運賃は、東京――パリのAP経由往復運賃の半額を基準にして
求める。
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独学で勉強される方へのアドバイス
詳しくは
旅行教育研究所
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旅行業務取扱管理者講座・海外運賃・料金 第6週 練習問題 6月5日
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[運賃・料金]5
1.次の行程について、資料を参照して後述の設問に答えなさい。
[行程]
東京(TYO)−−バンク−バ−(YVR)−−カルガリ−(YYC)−
−−モントリオ−ル(YMQ)−−トロント(YTO)−−東京(TYO)
[各区間のTPM]
東京TYO−4681−バンク−バ−(YVR)−427−カルガリ−(YYC)−1858――
−−モントリオ−ル(YMQ)−308−トロント(YTO)−6419−東京(TYO)
[AIR TARIFF]
|FARE|CAR|HEADLINE| | |GI MPM |
|TYPE|CDE|CITY | NUC |RULES|RTE REF|
| | |CURRENCY| | |VIA PT.|
|TOKYO(TYO) |
|Japan Japanese Yen(JPY) |
|To VANCOUVER (YVR) AT 14361|
| PA 5617|
|Y | | 761300 | 7613.00| |AT |
|J/C | | 886900 | 8869.00| |AT |
|F | |1217000 |12170.00| |AT |
|Y | | 196200 | 1962.00| |PA |
|YR | | 308700 | 3087.00| |PA |
|C | | 196200 | 1962.00| |PA |
|CR | | 308700 | 3087.00| |PA |
|F | | 356200 | 3562.00| |PA |
|FR | | 622100 | 6221.00| |PA |
〔太平洋運賃用ADD-ON(抜粋)〕
|CANADA |ADD| F | C/Y | MPM |
|NAME OF CITY |TO |NUC/OW|NUC/RT |NUC/OW|NUC/RT |TYO |OSA |
|CALGARY AL YYC|YVR|460.00| 804.00|307.00| 506.00|6,051|6,374|
|EDMONTON AL YEA|YVR|460.00| 804.00|307.00| 506.00|5,856|6,178|
|MONTREAL QU YMQ|YVR|972.00|1698.00|767.00|1266.00|8,072|8,395|
|OTTAWA OT YOW|YVR|972.00|1698.00|767.00|1266.00|7,969|8,292|
|QUEBEC QU YQB|YVR|972.00|1698.00|767.00|1266.00|8,244|8,566|
|TORONTO OT YTO|YVR|972.00|1698.00|767.00|1266.00|7,702|8,025|
1.モントリオ−ルを折り返し地点として、往路のTPMの合計を求めなさ
い。
2.モントリオ−ルを折り返し地点として、復路のTPMの合計を求めなさ
い。
3.モントリオ−ルを折り返し地点として、マイレッジ・システムによる往路
のエコノミ−クラス普通運賃をNUC額で答えなさい。
4.モントリオ−ルを折り返し地点として、マイレッジ・システムによる復路
のエコノミ−クラス普通運賃をNUC額で答えなさい。
5.当行程のエコノミ−クラス普通運賃による最低運賃を求めなさい。
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旅行業務取扱管理者講座・海外運賃・料金 第6週 練習問題 6月5日 解答
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[運賃・料金]5
1.1=6966マイル
往路のTPM合計=4681+427+1858=6966マイル
2=6727マイル
復路のTPM合計=308+6419=6727マイル
3=NUC 2176.50
往路の行程中におけるHIFの存在を確認する。なお、タリフには
TYO-YVRの運賃のみが掲載されており、他の区間の運賃は掲載されていな
い。このような場合は、別の資料太平洋運賃用ADD-ON(抜粋より)の
ADD-ONを用いて次のように運賃を求める。
なお、タリフ中のTYO-YVRの運賃は、PA(太平洋)経由のYR(エコ
ノミ−クラス往復)を用いる。ATは大西洋経由のものであり、本問と
は関係しない。
太平洋運賃用ADD-ON(抜粋より)から求めた各区間の運賃
TYO-YVR YRT NUC 3087.00(タリフより)
TYO-YYC YRT
=TYO-YVR YRT NUC 3087.00+ADD-ON YVR-YYC YRT NUC 506.00
=NUC 3593.00
TYO-YMQ YRT
=TYO-YVR YRT NUC 3087.00+ADD-ON YVR-YMQ YRT NUC 1266.00
=NUC 4353.00
TYO-YTO YRT
=TYO-YVR YRT NUC 3087.00+ADD-ON YVR-YTO YRT NUC 1266.00
=NUC 4353.00
往路の行程中に、TYO-YMQの直行公示運賃よりも高額な運賃は存在しな
い。すなわちHIFは存在しない。よって、往路運賃は、TYO-YMQの往復
エコノミ−クラス運賃の半額を用いることになる。
および、太平洋運賃用ADD-ON(抜粋より)から、TYO--YMQのMPMは
8072マイルである。
以上から、TPM合計6966マイル<MPM8072マイルで、マイレッ
ジ・システムによる割り増しは不要であり、往路運賃は、次のようにな
る。
往路運賃
=TYO-YMQ YRT(TYO-YVR YR NUC 3087.00+
ADD-ON YVR-YMQ YRT NUC 1266.00)×0.5
=TYO-YMQ YRT NUC 4353.00×0.5=NUC 2176.50
4=NUC 2176.50
設問3でもとめたTYO-YMQのMPMと設問1で求めたTPMの合計を比
較する。
TPM合計6727<MPM8072であり、復路もマイレッジ・システムに
よる割り増しは不要である。
および、設問3によって、復路にもHIFは存在しない。
よって、復路運賃は、設問3の計算中に求めたTYO-YMQ YRT
NUC 4353.00の半額を適用することになる。
復路運賃=TYO-YMQ YRT NUC 4353.00×0.5=NUC 2176.50
5=NUC 4353.00
当行程は往路、復路ともにPA(太平洋経由)であり、往復旅行とい
える。
往復旅行の最低運賃は、出発地(終着地)と各途中降機地までの直行
往復運賃のうちで最も高額な運賃が最低運賃となる。
設問3で求めた次の各運賃を比較する。
TYO-YVR YRT NUC 3087.00(タリフより)
TYO-YYC YRT=NUC 3593.00
TYO-YMQ YRT=NUC 4353.00
TYO-YTO YRT=NUC 4353.00
この中で最も高額な運賃は、NUC 4353.00である。よって、
このNUC 4353.00が最低運賃となる。
6=NUC 4353.00
設問3および4で求めた往路と復路運賃を合算する。
往復運賃=往路NUC 2176.50+復路NUC 2176.50=NUC 4353.00
以上の算出運賃と設問5で求めた最低運賃とを比較する。
算出運賃NUC 4353.00=最低運賃NUC 4353.00
以上より、適用運賃は、NUC 4353.00となる。
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独学で勉強される方へのアドバイス
詳しくは
旅行教育研究所
http://homepage3.nifty.com/miks/sakusaku/7_1.htm
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