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〜剣と魔法の冒険ファンタジー〜
『DRAGON SWARD』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2007/9/6発行
■ 主な登場人物 ■
☆ヤシウ・・・・・13歳。この物語の主人公。夢はハンター
☆シンセ・・・・・15歳。父親はこの村の自衛団長。自らも自衛団員。
☆マーホ・・・・・14歳。おじいさんはこの村の結界師。白魔法を使う
☆ジャンヌ・・・・十字軍を率いる女戦士。
☆アサシ・・・・・ルビデがヤシウ抹殺に仕向けた刺客。
☆ストライダー、ドラゴンの戦士。ヤシウを守る者。ドラゴンの洞窟への案内役。
☆ロック...スパルタの戦士長。
☆マリー...ストライダーの恋人
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■ 其の二十九。手紙。■
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ここはドラゴンのほこらを頂に見る、聖地ドラゴニア。
その開けた小高い草原の丘の上で、遠くを見つめる女性が一人。
しばらくすると、その丘に一人の兵士がやって来た。
『マリー様』
ドラゴニアの兵士が、その女性に声を掛ける。
『毎日、このような風の強い場所に登られますと体を悪くなさいます』
『それに、このような目立つ場所だと、いつ魔物に襲われるかも』
『わかっています。ですが、ストライダーがこの世界の為に』
『この地のどこかで懸命に戦っているのです。』
『私だけが隠れている訳には行きません』
マリーの視線は遠くを見つめたまま...
『マリー様、実はそのストライダー様より手紙を預かっております』
『2度目の満月が過ぎたら渡す様にとのことでしたので...』
兵士はそう言うと一通の手紙をマリーに差し出した。
『ストライダーが...』
マリーの面持ちが神妙になる。
『私は警護がありますので、これで失礼します。
マリー様も一刻も早くこの地よりお戻り下さい。
ここは結界も薄くございますので...』
そう言うと兵士は一礼をし、丘を降りていった。
『ストライダー...』
マリーは手紙を開いた。
Dearマリー
久しぶり。元気にやってるかい?。
マリーがこの手紙を読んでいると言うことは
あれからもう二度目の満月が過ぎたことになるな。
心配かけてすまない。だが、俺のことは心配するな。
自分で選んだ道だ。何があっても後悔はしない。
んん〜、手紙は苦手だ。正直何から書けばいいか解らん。
率直に言うぞ
俺が帰ったら、結婚しよう。
俺が帰ったと言うことは、世界を救える人間を連れて来たと言うことだ。
そうしたら世界は今までの様に平和になる。俺も一線から退ける。
その時は教育長にでもなろう、そうすればずっとマリーの側にいられる。
これまでの様な心配もかけずに済む。
だから、俺が帰ったら結婚してくれ。
そして子供をたくさん作ろう。
女の子が生まれたらマリー似だといいな。男が生まれたら、
マリーには悪いが、俺が鍛えてドラゴニア一の、
いや、世界一の戦士にしてやる。
休日はマリーの好きなガーデニングをやろう。俺にも教えてくれ。
お前の好きな高原に新居を構えて、大きな庭を作るんだ。
動物が大好きなマリーだから、猫も犬も鳥も飼おう。
...まあ、そんな先の話はどうでもいいか。
マリーの意見も聞かないといけないしな。
とりあえず、俺はマリーと二人で、静かに、ゆっくりと暮らして行きたい。
...だが、もし、もしもだ。
ありえん話だからここは読み飛ばしても構わないが...
もし、俺に何か合った時には、俺の事は早く忘れて、幸せになってくれ。
俺に、もしもの事があったとしても救世主は必ず守るから、
絶対に世界は平和になる。
その時に、マリーだけが悲しい顔をしていたのでは俺が浮かばれない。
今回の戦いはマリーの為の戦いだ。
だからマリーにはどうしても幸せになって欲しい。
多分最初で最後の俺の願いだ。どうかこの願いだけは叶えて欲しい。
頼んだぞ。
ストライダー
真っ白い手紙の上に、純粋で綺麗で切なく悲しい雫が幾粒もこぼれた...。
『はあっ!はあっ!はあっ!』
ストライダーは倒れこみ、腹部を押さえ、
そこからは大量の血が流れている。
『もう君と遊ぶのもあきちゃったよ。君はそこでそのまま死になさい』
『私はこれからこの結界を破っちゃうから。
...もっとも家ごと君も含めて吹き飛んでしまうでしょうけど』
アサシはそう言うと、倒れているストライダーをまたぎ小屋の正面に立った。
『お..おいおい。...俺はまだまだ死んじゃいないぜ。
そんな事だから悪は最後に逆転負けするんだよ。がはっ!』
震えながら、吐血しながら、なんとか立ち上がるストライダー。
『しつこいわねえ。そんなんじゃ、あの世で女の子に嫌われちゃうわよ』
そう言ってストライダーに人差し指を向けた。
『サヨナラ』
ドガーーーーーーーーーンッ!!
...続く。
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■編集後記■
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曇っていても30度前後ある今日。
冬は訪れるのか!?
ご意見・ご感想・お待ちしております。
では、また来週お会いしましょう。
(Yumeto)
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