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elderな生き方 サンプル
ID:P0005651
 

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elderな生き方 サンプル誌(2007.6)
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■放送・新聞ウォッチ(tv/np)
 ●パリ 華のパサージュ物語
■雑誌・書籍ウォッチ(mg/bk)
 ●First Step to Nobel Prize in Physics
■旅行・社会ウォッチ(tr/sc)
 ●記念講演会 白川英樹先生「導電性高分子の誕生とその波及効果」
■編集後記
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■放送・新聞ウォッチ(tv/np)

 ●パリ 華のパサージュ物語
  NHK衛星第2,2006年1月17日AM8:15〜9:00
  NHK「世界・わが心の旅」のページ
  http://www3.nhk.or.jp/hensei/bangumi/bs2-20060117-22.html
  NHKトップページ(http://www.nhk.or.jp/)

 「パリ 華のパサージュ物語」(NHK衛星第2,2006年1月17日)という番組
を見ました.パサージュはPASSAGEと書き,パリにあるアーケード街のことを言
います.じゃんじゃん横丁(大阪),大須(名古屋),横浜橋(横浜),浅草
(東京)のような商店街と紹介されていました.しかし,日本のアーケード街
とはかなりイメージが違います.

 どのように違うかと言いますと,パサージュは「建物の中」を通っているの
です.古い建物の通りに面したところに,パサージュの入口があります.ブロ
ックの反対側の通りまでアーケードが続いていて,通り抜けられます.そのア
ーケードの両側に多くの店が並んでいて,商店街となっています.しかし,あ
くまで建物の中ですので,夜間や休日には門が閉じられ通れなくなります.

 それで,あることを思い出しました.2005年4月にParis郊外にあるEcole 
Polytechniqueへ史料調査に行きました.その時,日曜日を利用してParis中心
部にある旧国立図書館へ出かけました.場所はそう苦労せずに見つけられまし
た.蔵書は新国立図書館に移っていましたが,建物はそのままで公開されてい
ました.中央にある大きな閲覧室など館内を見学できました.

 まだ,少し時間があったので,すぐ近くあるインターネットカフェに寄ろう
と思い立ちました.ところが,ガイドブックの地図を見ながら探したのですが,
見つけられません.店がある通りは地図に載っています.しかし,見当たらな
いのです.つまり,その通りがパサージュだったのです.

 改めてガイドブックの地図を見ると,確かにパサージュ・シュワズール
Passage Choiseulと書いてあります.日曜日だったので,入口の門が閉じられ
ていたのでしょう.そして,私は建物の中にアーケードの入口があるとは思い
もしていなかったので,気付かなかったのだと思います.もっとも,知ってい
ても店は閉まっていて利用できなかったわけですが.辺りを探し回ったのが懐
かしく思い出されます.その付近には日本食の店がたくさんありました.

■雑誌・書籍ウォッチ(mg/bk)

 ●First Step to Nobel Prize in Physics

 数学セミナー(日本評論社)の10月号にFirst Step to Nobel Prize in 
Physicsの記事が載っていました.ポーランド科学アカデミーの物理学研究所が
1991/92年に国内の高校生を対象に始めた物理学の研究論文のコンテストで,
1992/93年から国際的に実施されています.応募資格は,高校生で年齢が20歳
未満であり,個人として参加することとなっています.記事は,その2003/04
年の賞を都立高校の生徒(現在大学1年生)が日本人で初めて受賞したことを
紹介しています.

 日本の高校生が世界的な賞を受賞したことはすばらしいことですが,私はそ
れよりも記事の中の「研究の経過」に注目しました.受賞者の津村加奈さんと
指導をした上條隆志先生のかけ合いの形式で述べられるのですが,その試行錯
誤の過程が,物理に限らず研究一般に通じるように思えたからです.

 それは,何が問題かを明らかにし,仮説を立てて結果を予想し,理論と実験
の両面から検証していくという過程です.記事の中では,微分方程式の係数が
考えていた値では正しくないことがわかったり,最初は屋外で実験していたた
め天候が悪くて苦労したり,実験中に携帯電話を使ったことにより温度計が誤
作動したことが述べられています.また,後に室内で実験した時に,微分方程
式の係数が正しくないことはわかったのですが,準備した装置では係数を決め
るのに必要な実験ができなくて,研究をあきらめかけたことなどが具体的に書
かれており,とても興味を惹かれました.

 準備した装置で係数を決められなかったのは,温度変化が小さすぎたためで
あり,津村さん達に手に入る装置では必要な実験することはできなかったので
すが,新たな仮説を立てることにより,工夫して補正することになります.

 実際の研究も,扱うテーマや係わる人間の多寡の相違はあっても,「問題を
提起する,仮説を立てる,理論および実験により検証する」のサイクルを何回
も回しながら進めていくものと考えます.おそらく報告には書かれなかった小
さなサイクルもあったと予測されますが,実際の研究の流れを感じるにはとて
も良い事例であると思います.

■旅行・社会ウォッチ(tr/sc)

 ●記念講演会 白川英樹先生「導電性高分子の誕生とその波及効果」

 日本科学史学会第51回年会(2004年5月29日,東京工業大学大岡山キャン
パス)で行われました,白川英樹先生の記念講演会について書かせていただき
ます.

 題目は「導電性高分子の誕生とその波及効果」です.科学史学会での講演で
あることを意識されたのか,研究がノーベル賞に輝くまでの経過を,多くの人
物の業績や当時の社会情勢などを踏まえて,歴史的に話をされました.研究が
多くの紆余曲折を経て,また,周囲の情勢や環境などにより少なからず影響を
受けて,ダイナミックに進展していく様を述べられました.

 研究の節目毎に詳しく話しをされました.その中で,薄膜合成に触れられ,
「薄膜合成ができなくても導電性高分子はいずれ世に出たと思う.しかし,薄
膜合成の成功によりその時期がずっと早まった.」と話されたのが印象に残っ
ています.

 私はご講演を聞かせていただいて,研究の醍醐味を強く感じ,心を揺り動か
されました.すぐ後に同じ会場で総会が予定されていたため,聴衆は科学史学
会会員がほとんどであったと思われますが,実際の科学の研究者や学生の方が
聞かれたら,とても元気が出るお話だったのではなかったかと思います.

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■編集後記

 既に配信した号の目次を掲載しています.ホームページ「elderな生き方」
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